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#6399. ハロウィン,「はやい」,擬音語,英米差にまつわるクイズ --- sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ第21弾[note][hee][helkatsu][hel_education][quiz][alliteration][onomatopoeia][ame_bre][webster]

2026-11-03



 『英語語源ハンドブック』を典拠に,中高生向けの語源クイズを隔週で発信し続けている sorami さん.その最新第21弾「授業で使える! 中学生向け英語語源クイズ#21~fast/early/擬音語/英米差~」が,ハロウィン当日の10月31日に公開されました.狙いすましたかのようなタイミングです.
 今回は全8問.季節の話題から入り,「はやい」「おそい」の使い分け,擬音語を経て,英米差で締めくくる構成です.いくつかの問いを紹介しましょう.
 冒頭はやはりハロウィンです.子どもたちが家々を回るときのお決まりの文句を選ぶ問題ですが,解説では頭韻 (alliteration) にも触れられています.語頭の子音をそろえて響きを整える技法は,古英詩以来の英語の伝統です.決まり文句やことわざに頭韻が多いのも偶然ではありません.詳しくは「#943. 頭韻の歴史と役割」 ([2011-11-26-1]) や「#953. 頭韻を踏む2項イディオム」 ([2011-12-06-1]) をご覧ください.続くカボチャや野菜の名前の問題も,季節感があって楽しいですね.
 中盤の山場は,fast と early,slow と late の使い分けです.日本語ではどちらも「はやい」「おそい」で済んでしまうところ,英語は「速度」と「時刻」をきっちり別の語で表し分けます.中高生がつまずきやすいポイントを,語源から捉え直させてくれる好問です.
 擬音語の問題では,ある生活音に対応する英語の擬音語がない,という意外な展開が待っています.前回第20弾の動物の鳴き声に続き,オノマトペ (onomatopoeia) の言語ごとの違いを別の角度から考えさせる出題といえます.
 最後は語彙と綴字の英米差 (ame_bre) です.綴字の英米差の多くは,19世紀前半の Noah Webster による穏健な綴字改革に遡ります.英米差の全体像については「#4047. 「英語の英米差」のまとめ --- hellog 記事リンク集」 ([2020-05-26-1]),綴字に絞った話題は「#240. 綴字の英米差は大きいか小さいか?」 ([2009-12-23-1]) をどうぞ.
 作者の sorami さん自身も毎回推している通り,「授業の小ネタ,ウォームアップ,グループ活動などに自由に使っていただければ幸いです.ALTの先生を巻き込むのもありですね!」とのことです.英米差の問題などは,ALT の先生の出身地によって答えが分かれそうで,それ自体が教室の話題になりそうですね.いつもの通り問題版と解答版の PDF も用意されています.
 sorami さんのクイズ・シリーズの主な典拠となっているのは,刊行から1年4ヶ月余りが経つ『英語語源ハンドブック』(研究社)です.今年の6月30日には物書堂より『英語語源ハンドブック』アプリ版 (iOS) も発売されていますので,ぜひこちらよりチェックしてみてください.次回作ではどのような問いが登場するのか,楽しみです.



 ・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

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