ただいま帰ってまいりました! 10月18日(日)に公開された「いのほた言語学チャンネル」の最新回は,「英語史学者なのに、なぜイングランド避けて留学?」です.1年間の在外研究を終えて帰国した私と,井上逸兵さんが,久しぶりに2人横に並んで,対面で収録しました.
この1年間,海外からの Zoom での遠隔収録が続いていました.音質が悪かったり,掃除機の音や BGM が入り込んでしまったり,タイムラグのせいでツッコミを入れようとしたときにはもう次の話題に移っていたり等々.視聴者の皆さんにもご不便をおかけしました.
それが今回,英文研究室で横並びになった途端,話しやすさがまるで違います.コロナ禍の Zoom 収録から久しぶりに対面に戻ったときの,あの解放感にも似た「復活した感」が,画面から伝わるのではないかと思います.私の不在中,編集をすべて引き受け,めきめきと腕を上げながらチャンネルを守ってくださった井上さんには,感謝の言葉しかありません.
今回の動画は「なぜイングランドを避けたのか」です.この1年,私はニュージーランド,オーストラリア,スコットランドを中心とするイギリス,そしてアイルランドと渡り歩いてきました.英語のお膝元はイングランドであり,私の研究対象も基本的にはイングランドの英語です.それなのに,なぜわざわざ「外れ」ばかりを選んで放浪してきたのか.振り返ってみると,人生で最初の長期留学がスコットランドだったこともあり,周辺から中心を眺めてみたいという,私の趣味とも志向ともいえるものが根っこにあったように思われます.月刊誌『英語教育』でのコラボ連載の最新回(「#6380. 月刊誌『英語教育』の「いのほた連載」第8回 --- 英語は1つではない」 ([2026-10-15-1]) を参照)や,近年トレンドとなっている「オルタナティヴ・ヒストリー」 (alternative histories) の視点にも話がつながっていきます.
この1年は,いわば「旅する英語史」の1年でもありました.現地で撮りためた動画素材もたくさんあります.春には「#6210. 旅する英語史「旅hel」の動画シリーズが始まりました --- 第1回はアバディーン編」 ([2026-04-28-1]) で「旅hel」 (tabihel) 企画を始めましたが,ビジュアルのリソースも撮り貯めてきたので,今後「いのほた言語学チャンネル」で取り上げる機会もあるかもしれません.
動画の後半では,ダブリンのトリニティ・カレッジに所蔵されている The Book of Kells (ケルズの書)にちなむお土産が登場します.何が飛び出すかは,動画を観てのお楽しみです.
おかげさまで,チャンネル登録者数は2.46万人を突破しました! 今後「いのほた言語学チャンネル」は,通常モードに戻るのみならず,ますますパワーアップしていくはずです.これからも「いのほた」をどうぞよろしくお願いします! そして,チャンネル登録,高評価もぜひお願いします!
・ 井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.
Powered by WinChalow1.0rc4 based on chalow