hellog〜英語史ブログ

#6395. 英語史の月刊ウェブマガジン Helvillian の2026年11月号が公開されました[helwa][heldio][notice][helmate][helkatsu][helvillian][link][open_mic][khelf]

2026-10-30



 毎月欠かさず届けられてきた月刊ウェブマガジン Helvillian.創刊から丸2年を経て,3年目の最初の号となる11月号が公開されています.通算第25号です.
 今号も Galois さんによる見出し画像,Lilimi さんによる目次作成に導かれて,16名の寄稿者による本編が始まります.
 トップバッターはおなじみ ari さん.英語史マンガでボケ倒す日々の記録に始まり,diploma が「二つ折り」から「公文書」へと意味を変えた経緯,wall はローマで生まれたのかという問い,event の語源,mirror をめぐる一篇など,7本が並びます.この diploma には,lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」も diploma, dirt, dis- の回で行き当たっています.この呼応が楽しいですね.
 ykagata さんは,ドイツ語 Rätsel 「謎」の語源,how come 「なぜ」の由来,兵士の salary は塩だったのかという大プリニウスの検証など,今号も硬軟取り混ぜた7本です.mozhi gengo さんからも,佐賀の城から日本の英語学習の始まりを語る旅の記事,名字や地名を「タイムカプセル」とみる一篇,シリア文字への挑戦など,選ばれし7本が紹介されています.
 辞典通読勢と教育の現場からの便りも健在です.あまねちゃんの通読シリーズは No. 13 まで進みました.khelf の寺澤志帆さんによるシリーズ「『英語語源辞典』でたどる英語綴字史」は,Helvillian のレギュラー記事としては今回が初登場.ache の <ch> や blood の <oo> など綴字と発音の謎を中心に,7本の記事が選ばれて掲載されています.sorami さんの中学生向け語源クイズは第19弾と第20弾で,hellog でもそれぞれ「#6376. 形容詞,食事,時間,語順にまつわるクイズ --- sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ第19弾」 ([2026-10-11-1]) と「#6387. 動物の鳴き声,頭字語,代名詞にまつわるクイズ --- sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ第20弾」 ([2026-10-22-1]) でも紹介しました.みーさんの「小学生と学ぶ英語史」は nice から orange までの6本に加え,Halloween Party の報告もありました.川上さんは「英語史の窓」で scientist という語が嫌われた歴史を取り上げられたほか,三条市での市民ゼミの様子も伝えています.
 ほかにも,kendama_player さんによる11月7日開催のヴァイキング講座の告知,Grace さんの「シチュー論」,Lilimi さんの『まいにちフランス語』をめぐる話題,umisio さんのチャーハン読書感想文と「教養とは何か」の連作,しーさんの KDEE 散策,こじこじ先生の自作英語ゲーム,佐久間さんの「ワラ」と「雲に露」の言語学と,多彩な顔ぶれがそろいました.巻末は umisio さんの編集後記.堀田帰国や heldio オープンマイク企画に触れています.
 寄稿者が増え,1人あたりの本数も増え,それでも1つひとつの記事に書き手の個性がくっきりと刻まれています.Helvillian 3年目の幕開けにふさわしい,厚みのある号に仕上がっています.こうした知的な寄り道を毎月味わえるのも,Helvillian 11月号 ならでは.hel活の輪に加わりたい方は,活動拠点となっている Voicy プレミアムリスナー限定配信チャンネル 「英語史の輪 (helwa)」へどうぞ.


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